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<< 誹謗中傷を避けるためのFAQ (最終更新:2010年3月21日 午後11時26分) | main |
個人的にいけてないと思う新聞連載記事

相変わらず多忙です。本来ならば↓を書かないといけないのですが、すいません、ちょっと見過ごせない話題が出てきたのでお許しを。
朝日新聞5月1日付の「扇動社会(3)」です。

  人権、という言葉があります。世界の歴史を鑑みるまでもなく大切な概念であることは言うまでもありません。
 人権が他者によって侵されることを人権侵害といいます。何にも資料を見ずに書いておりますが、これは正しいでしょう。
 
 人権を主張することができる対象というのは結構微妙な線引きがあるようです。ある程度以上成長した胎児には適応されるというのはそのひとつでしょうか(死者には適応されましたっけ? 私、知りません)。
 問題だなとふと思ったのは、その“人としての権利”は片方が守られればもう片方が侵される可能性があることかと思います。
とくに、利害対立ならともかく感情的な対立がある場合、互いが互いの人権侵害を行っていることもありえるかと思います。
 
 さて、ネットでいろいろかまびすしく言われている朝日新聞の「扇動社会」という連載。私は朝日新聞をとっておりませんが、第3回にあたる5月1日に大淀事件の一件が取り上げられているらしいですね。この一件からか、それともカスペの一件からか、それよりもずっと以前からのいろいろなことゆえか、医師のマスコミ嫌いは相当根強いようです。
 当該記事を読んでみました。取材した医師は1人以上はいるようです(どうやって彼を特定したのかはここでは突っ込みますまい)。それゆえ当事者の片側の話しか聞いていないという批判はいたしません。それと、(罰金略式命令になった件は少々言いがかりかとは思いますが)医師、あるいはそれを騙る何者かによって人権侵害といわれても仕方がない書き込みがなされているのは事実です。判決直後の2chを見てやばいと思いましたが、リアル多忙のあまりフォローが追いつかなかったのは個人的には痛恨でした。その辺はお気の毒としか言いようがありません。とはいえお気の毒だと思うのは高崎氏のみで、毎日新聞記者氏についてはその限りではないと思いますけれど。
 ただね、オフラインのシンポジウムとかで被害者団体の方々から人権侵害レベルを超越した誹謗中傷を散々聞かされているんですよね、私(それが高崎氏の発言であるかどうかは問題ではありません)。なのに、さも自分たちだけが傷ついたと言わんばかりのコメントを出されてしまうとどうしても白い目で見てしまう自分がいるわけでして。ちゃんと調べればその辺の資料は新聞各社に残っているでしょうからわかると思うんですよね。まぁ、今までのお付き合いとかこれからのお付き合いとかで批判するようなことは(書きたくても)書けないのだろうなぁとは思うんです。それに、どこの社でも高崎さんの支援者さんはいるようですし(大淀傍聴で列に並んでる際に小耳に挟みました)。人付き合いは複雑ですから。
 でも、それとこれとは別でしょう。医師の書き込み問題を取り上げるのは別に構いませんが、いわば誹謗中傷の応酬となっていることは、やはり言及すべきなのではないかなと思います。オフラインとはいえ、被害を受けたと考えておられる方々の発言は、事情を加味してもなお看過できるものではないレベルのものが含まれています。なにしろ、人数的に波及効果が低いとはいえ、“社会の木鐸”を名乗る方々に波及すればその効果はネットよりも深刻なのですから。
 
 
追伸
朝日新聞社・阿久沢悦子様
 本館へのコメントありがとうございました。アニメ感想ブログという、阿久沢様にとっては少々敷居の高いブログにわざわざ書き込んでいただきまして誠に恐縮です。最近多忙につきアニメをまったく見れず、本館は更新停止状態になっていたため気がつくのが遅れました。こちらの資料館のほうに書き込んでいただければもう少し早く気がつけたと思うのですが、言い訳でしかありませんので陳謝いたします。
 大淀訴訟をめぐる医療者のマスコミ不信のありようについて取材を申しみたい、とのことですが……。ほかの方々よりはましでしょうが、大淀事件の報道について、マスコミ各社に対してはかなりの不信感を私も抱いております。不信感ゆえに、取材を受けること自体ためらう気持ちがあるのだということをまずご理解ください。何を言っても通じない、わかってくれないのではないか、結局はなんらかの「筋書き」に従って記事が書かれるのだと思うと(そして、通じなかった方々のお話を拝聴するとなおさら)、どうしてもしり込みしてしまいます。
 阿久沢様が大阪本社の方だというのもそれを助長しております。阿久沢様はご存じないことと思いますが、高崎氏の支援団体関係者が、私同様被告支援という形で傍聴に赴かれていた方に「三上さん来てないのですか?」と尋ねてこられたことがあるそうです。しかも複数回。彼らが私を捕まえて何を言いたいのか、それとも何をするつもりなのかはまったく存じませんが、気分のいいものではありません。なので在阪メディアの方々には対面で取材を受けるのもためらわれます。こう言っては失礼かもしれませんが、貴社経由で私の身元が彼らに流れると思っています。はっきり申しまして、その点ではまったく信用しておりません。阿久沢様個人を非難しているわけではないので、誤解なきようにお願いいたします。
 むろん、私は自分のブログの内容が後ろ暗いものであるとは考えておりません。批判はしましたが、誹謗中傷と言われると困ります。大淀事件に関してはそれなりの根拠を持ってブログエントリーを立てているつもりです。それでもなお、そのような行為に及ばれている以上、私としても慎重にならざるを得ません。
 そんなわけで対面で取材を受けるのはお断りいたしますが、せっかくの機会ですので完全オープンのコメントのやり取りという形でならお受けしてもいいかなと思っています。もし受けられるのであれば、できる限り早くお返事をお返しすること(出張が絡むと遅れるときもありますが、その辺はご了承ください)、専用エントリーを立てることをお約束いたします。
 そうそう、これはあくまでも希望ですが、もし本件について取材を進めるのであれば、毎日新聞奈良支局(当時)の方々にも取材をお願いします。そして記事に載せてください。主題がマスコミ・医師関係ですので、(高崎氏は関係ないですから)もう一方の当事者は彼らが主体になると思うのです。公平を期すためにもよろしくお願いします。

| 燃料(ちょっと下品) | 21:17 | comments(9) | trackbacks(0) |
反応に飢えている管理人に愛の手を
コメント
朝日新聞の「扇動社会」は、意図不明の連載と思います。

社会の一部には、連載に書かれているような人達も、存在すると思います。しかし、私も会ったこともないから、本当にそうか、どうか判断がつかない。全国紙が記事にするのだから、記者が事実確認をして書いているのだろうと思う程度です。

しかし、例外事項を一般事項のように報道することは、報道機関として誤った行為です。実は、朝日新聞の「扇動社会」を読むと、この報道機関もレベルが落ちてきたなと感じます。

朝日新聞は、かつて日中戦争で百人切りを報道しました。事実ではありません。少なくとも、事実であることの確認は今もできていません。記者は、誰かからそのような話を、聞いたのだと思います。結果、戦意高揚と結びつき、大々的に報道しました。大衆は、そんな記事を歓迎したのです。

マスコミ依存にならず、自分が考える真理・真実を発することの需要性を感じます。
| ある経営コンサルタント | 2010/05/04 3:34 PM |
ていうか、毎日新聞の「ネット君臨」
があとで、どんだけ大きなブーメランに
なって、毎日新聞社を襲ったかは、同じ
マスコミとして知っているんでしょうか
ね?(ネットによって「一度つけられた
傷は簡単には回復しない」(P76))
※「死ぬ死ぬ詐欺」は実際に起こったし、
WaiWai問題と医療報道問題で、薬品会社に
広告出してと泣きつくことに・・・。
| リュート | 2010/05/04 9:55 PM |
私も三上さんと同様に、毎日新聞の奈良支局(当時)のお考えを聞きたいと思っています。担当した二人の記者を個人的に責めるつもりはありません。しかし、記者がどのような思考過程を経て記事を書いたのかに興味があります。

私が非常に面白いと思ったブログ
http://minkara.carview.co.jp/userid/9433/blog/5014371/

に対する、多くの記者の感想を聞きたいですね。

| 某救急医 | 2010/05/04 10:11 PM |
> <医師を守らない日本医師会>と反論が噴き出した。

 ご参考までに。

vol 93 医者を守らない日本医師会
北海道大学大学院医学研究科
医療システム学分野
助教 中村利仁
2010年3月12日 MRIC by 医療ガバナンス学会
http://medg.jp/mt/2010/03/vol-93.html
| 中村利仁 | 2010/05/05 8:19 AM |
中村利仁先生のMRICへの投稿は、この日本医師会の報告書の当該部分が、「臨床医なら間違った指摘であり、臨床医学の成り立ちと方法論をわかっていない者が報告書を書いた。」と指摘されていらっしゃいます。

したがって、朝日新聞記者は医療記事へのネットでの批判や反論が臨床医学の方法論的にどうかについて、新聞記事で書くべきであって、ネットでの反論は人権侵害という主張は、明らかに論点がずれていますし、臨床医学に関して無知で無学な素人の朝日記者による生半可な新聞記事であると言えるのではないでしょうか?
| 鶴亀松五郎 | 2010/05/05 5:33 PM |
いつもシャープな記事で感心させられます。私などとは比べ物にならないほどお忙しい様で、お体を大切に。

「煽動社会(6)」では、きっとテレビや新聞が取り上げられるのではないでしょうか。無知や偏見をばらまき誤っていても訂正はせず、メディアスクラムで徹底的に叩き、一段落すると次の獲物を探す・・・。実例はいくらでもありますね。紙面をもらえれば実体験や伝聞の記事2、3本くらいなら書けそうです。

冗談(半分)はさておいて、オープンなコメントのやり取りというのはすばらしいアイディアですね。
朝日新聞社・阿久沢悦子様がどう反応するのか解りませんが、(私としてはまず応じることはありえないと思いますが。)応じないにしても、少なくとも「なぜ応じないのか」という事を朝日新聞社・阿久沢悦子様にはよく考えてほしいと思います。そしてほんの少し想像力を働かせて「自分が応じられない理由」が様々な記事やマスコミの取材を受けたり記事の対象となる医療従事者やその他の人々に当てはまるかどうかについて思いを馳せていただきたいです。
| 放置医 | 2010/05/07 5:53 PM |
「彼らはまず自分らが記事にしたい意図があって、それを補強する材料として私たちを見ていない」ということと、「一度アポを申し出でおきながら、記事が出た後ではそのアポを放り出すという態度をとること」は、かなりの相関があるのではないかと思います。 

私は前にあるメディア関係者から、コンタクトの依頼を受けた時に、まず、記事化をしないことからあなたと信頼関係を築いていきたいという交渉をしたことがありましたが、失敗に終わりました。



| なんちゃって救急医 | 2010/05/08 9:41 AM |
私も朝日新聞の特集は読ませていただきました。記事については「○○が…」と主語が大きすぎること、最後の「反論が噴出した」という記述以外は私はそれほど違和感は感じませんでした。

さて、メディア不信について取材したいとの事ですが、せっかくの機会なのでその際にお願いしたいことを書きます。一つは「本当の問題」と「個人の自由」の区別はちゃんとして下さい。二つ目は、問題の焦点・本質が何であるか見極める視点はちゃんと持ってくださいということです。これは現実の社会でおこる問題自称と言うのは、大概にして誰かの感情・勘違い・利害と言ったものが絡みわかりずらい形で現れるので問題の本質は何であるかと言う視点は大事にして(当たり前だと思われるかもしれませんが)下さいということです。

ところで不信の原因については、私は日本のメディアがする「批判」に拙いものが多かったことが一番大きいと理解してます。ここでポイントとなるのは「ジャーナリストは批判も仕事のうち」ということです。ある医療事故(が疑われる)案件において、メディアが担当医等に対し批判的な報道をいくらしてもそれ自体は全く悪いことではありません。でもその「批判」に拙いものが多かった、特に数年前までは感情的なものも多かった、また医療政策などの報道でもそういう様なものが多かった。それに尽きると思います。たまに医療バッシングへの批判に対し、医療事故報道の増加は社会の側の驚きの表現だとか言う人もいますが、別にメディアがいくら報道をしようがそれだけなら自由なのでそれだけではよくわからない反論です。
無論私は一部の対メディア批判にはしらけてるところもありますし、大淀でのカルテを流した方にも何を考えているのだと今も昔も思っていますが、ただこの医師がメディアによる報道とその結果としての間違った(とこの人は考えている)世論に対する唯一の異議申し立ての手段としてこの人が意識していることについては、メディアの人は少しは気に止めねばならないでしょうね。

医療全体の話をすると、今から遡って約5年間は日本の医療、特に新聞テレビ雑誌書籍などでの医療に対しての注目度・言説には大きな変化があった時期であったと思います。
念のために言っておきますがネット上で、ではありません。ネットの事は私は話題にしてません。いわゆる公的媒体上で語られる医療のことです。
それまではお世辞にも注目を浴びていなかった、たまに語られても画一的にしか語られなかったのが目を向けられるようになりましたし、そして何よりも多くの人が思い思いの意見を語れるようになり「多様化」が進んだと思います。医療は人であれば誰でも関わることなのでこれはよい変化だと思います。無論公的媒体上で語ることができるのは医療者である患者であれ、ほんの一握りのいわば「力を持ってる人」なのでしょうがこれは性質上仕方ありません。
こうした状況の変化(言論の複雑化)の中で個々の論者(力を持つ人)に求められるのは自分達の立場から改めて世に対し力強く意見を主張すること。仮に立場意見が異なる人がいればまずは人としての違いを認め、もし批判をするのならまず相手の意見を客観的に理解したうえでそれにかみ合った反論をする。という言論人として一般的な作法でした。そういった前提の上に議論やその結果としての社会的合意があるのですが、残念ながら現実にはそのような展開にはなっていません。

そうなった原因については、まず医療者の言ってることに全く進歩が無いことがあると思います。ある程度社会状況に沿う必要はあるのに数年前からほぼ変化していない。ただ自分達の立場から自分の言いたいことを言ってるだけ。
また一部患者とそれに近い立場にある人に医療者の言ったことに反発があったこともあると思います。
もちろん誰にでも他人やその意見を批判する自由はありますが、その論というのは「患者のせいにしてるんだ」「医療被害者のせいで医療が崩壊してると言ってる」「お前は○○派だ」といったような、論理的な反論ではなく「決め付け・レッテル貼り」に近いものばかり。ちゃんとした公的媒体上に書かれたものなのに批判先との言論と言論の対話が成立しておらず、相手には(そういう意図は無い為に)「何で自分がそんなこと言われなきゃならないの?」と思われるだけだろうと考えられるものばかりでした。さらにそれに関連する形で特定の論客などに対し根拠の希薄な批判をする人達もおり、これは公的媒体上で冷静な議論が担保されていないと言うことでもあるので問題だと思っています。

私はどうしてこういう議論に収束するのだろうと不思議に思っていたのですが、最近は医療者の言ったことを客観的抽象的に捉えるのではなく、すぐに自分自身の立場に置き換えて捉えるから(具体的な解釈を
| twist | 2010/05/29 11:30 AM |
[続きです]するから)だと考えています。
つまり言説、特に民事訴訟や刑事罰に関するそれを何かの被害にあったり社会運動をしている自分の立場や経験といった物差しで受け止め理解し、その結果「自分の立場が侵された・否定された」 「自分たちが(公的媒体上で)攻撃された」 「向こうが間違ったことを言っているんだ」 と思い、そういった敵意(勘違いなのですが)や反発が論客などへの根拠の無い批判につながったと解釈しています。
でも、これは先に書きましたが彼らがすべきは改めて世に対して自分達の立場と主張を強く語ることでした。えらそうなことを言って恐縮ですが、私は公的媒体上でも冷静な議論が保証されて無い以上今の日本で医療のことを議論するのは無理だったと思っています。
因みに扇動社会で主題になったネット問題はその本来の意味を越えて、それとは別の「言説・個人・社会の流れ」を攻撃する時に「それらと書き込みの主体を一体化する」という手法で「利用」されてます(そういうことをする人がいます)。
またこれまで書いてきた様なコンフリクトを見極めず、鵜呑みにしてそのまま記事を書く人が一部新聞(朝日ではないです)にいて、正直それにはあきれてしまいました。でもこの5年間の医療に対しての新聞の報道というのは、例えば医師が大野病院事件は避けられないケースだったといえばそのまま伝えるような、誰かの意見をそのまま流すようなものだったと思います。もちろんそれが悪いとは言いませんが、「それだけ」
ですから阿久沢さんに言いたいのは、まずは著名な医師だろうと著名な患者だろうと、大学教授や弁護士だろうと、そして同業者だろうと、誰かの意見を鵜呑みにしないで下さいということがあります。そして自分の頭で考えて自分なりの文章を書いてください。以上です。

| twist | 2010/06/05 9:18 AM |
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